活動レポート

【平成30年】10/21海援隊・産地支援活動

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開催日時:平成30年10月21日(日)午前7時半〜午後6時半
開催場所:福井県小浜市
参加費:大人5,000円、小・中学生2,000円

食の海援隊・陸援隊では、普段食べている身近な食材の産地を訪れ、見学や作業体験、生産者との交流を通じて、
産地の現状や生産者の仕事について理解を深めて頂く「産地支援活動」を毎年開催しています。
今年の海援隊は、鯖街道の起点としても知られる、福井県小浜市に伺いました。

午前7時半に京都市中央市場を出発し、午前10時に小浜市に到着。
この日は、小浜の食文化紹介する施設「御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館」と、食文化館前の広場で開催されていた「OBAMA食のまつり」というフードイベントの見学・視察を行いました。

1時間半ほどの滞在後、田烏地区に向かい昼食です。
お造りや竜田揚げ、へしこ、なれずしなど、鯖料理が並びました。

とくに「なれずし」は、独特の香りなどから苦手意識を持たれる方も多いのですが、小浜の鯖のなれずしはとても食べやすく美味しいと好評でした。

午後からは、旧田烏小学校に場所を移し、学習会を行い、
現在小浜市が取り組んでいる養殖鯖による「鯖・復活プロジェクト」についてのお話を伺いました。
かつて小浜周辺でたくさん獲れた鯖ですが、近年は漁獲量が減少しているそうです。

学習会の後は、実際に鯖の養殖場を訪れ、えさやりを体験しました。
「『元気か〜』『大きくなれよ〜』と、声をかけながらえさをやるのが大切」と語るのは、鯖養殖に取り組む浜家直澄さん。
愛情が伝わると、生育にも大きな差が出るそうです。
会員の皆さんも「大きく育てよ〜」「京都で待ってるよ〜」と声をかけながらえさやりをしました。

また、昼食にご提供いただいた小浜の名産「鯖のなれずし」の加工も体験しました。
指導してくださったのは、田烏さばなれずしの会・会長の森下佐彦さんです。

参加者は最終段階の工程として、塩とぬかで仕込み1年熟成された「へしこ」の状態の鯖の中に、白米と麹を混ぜたものを詰めていきました。ここから2〜3週間で仕上がるそうです。
昔から伝わる伝統的な製法は、小浜の食材・気候などの風土を色濃く反映しており、私たちが暮らす京都とは異なる食文化に触れるとてもいい機会になりました。


全行程を終え、京都市中央市場に午後6時半に戻りました。

「京は遠ても十八里」
小浜と京都を結ぶ若狭街道(鯖街道)約72kmは、そのように言われてきました。
遠いようで、近い。車だと2時間半くらいです。
京都とも繋がりの深い小浜、皆さんも是非訪れてみてください!