たべものラボ

京都市中央市場発!旬だより〜かぶ〜

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これからが旬の食材について、京都市中央市場の職員が教えます。

紹介者はこの方!

京都市中央卸売市場第一市場 業務推進第一担当

 森口 幹太氏

 

今回紹介するのは”かぶら”です。

冬の味覚を代表するかぶら。一般的には「かぶ」ですが、
京都では、「かぶら」と言うことが多いかもしれませんね。
京のブランド産品に指定されている聖護院かぶが有名です。


その名のとおり、約280年前に京都市左京区の聖護院地区で栽培が始まりました。
約60年前から亀岡市の篠地区で栽培されるようになり、現在では同地区が主産地となっています。
篠地区は、朝方に濃い霧が発生するほど昼夜の気温差が大きいため、かぶの甘味が強くなります。


緻密な肉質と歯切れの良い食感が特徴の聖護院かぶは、主に千枚漬けに用いられます。
味が染み込みやすいので汁物にも合いますし、
薄切りにして炒め物やサラダなど、幅広い料理にも利用できます。

かぶレシピ

【かぶの皮のきんぴら】

【材料】
・かぶの皮…料理に使った残り適量
*人参(皮でもいい)…かぶの皮の1/5程度の量
*いりごま…適量
*ごま油(サラダ油)…適量
※人参は彩り用なので、なくてもいい。

<合わせ調味料(割合)>
醤油1:酒1:砂糖0.5

 

【作り方】
<1>ごま油で、かぶの皮と人参を炒める。
<2>少ししんなりしたら合わせ調味料を加えて、汁気がなくなるまで煮詰める。
<3>いりごまを加える。
※歯ごたえが残るように火を入れすぎないのがポイント!

かぶの皮は繊維質なので、煮物などに使う時には
皮を厚めにむかないと食べた時に口に残ってしまいます。
もったいないな…と思いつつ、捨ててしまうこともあるのではないでしょうか?
きんぴらなどの炒め物や漬物(ぬか漬け、ピクルス、ナムル等)などにすると
繊維の歯ごたえを楽しめる一品になりますよ。
無駄なく美味しくいただきましょう!