たべものラボ

京都市中央市場発!旬だより〜実山椒〜

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これからが旬の食材について、京都市中央市場の職員が教えます。

紹介者はこの方!

京都市中央卸売市場第一市場 業務推進第一担当

 森口 幹太氏

 

今回紹介するのは”実山椒(みざんしょ)”です。

「山椒は小粒でピリリと辛い」と言われるように、香りと辛味に特徴を持つ山椒。
特有の辛味はサンショールという成分によるもので、抗菌作用が強く、
胃腸の調子を整える働きがあり、古来から漢方薬としても使用されてきました。

実だけでなく、葉(木の芽)や果皮、花は料理に、枝はすりこぎ等に幅広く使われます。
京の食文化には欠かせないもので、素材の味を活かす京料理の
アクセントとして用いられ始めたといわれています。

5~6月限定で流通する品目ですが、
軽く塩ゆでしたものを冷凍すると1年間保存することができます。
佃煮やちりめん山椒など用途は様々。
日本古来の優美な香りと刺激に触れてみてはいかがでしょうか。

\スタッフおすすめ!/

実山椒レシピ

【ちりめん山椒】

【材料】
ちりめんじゃこ 100g
実山椒 5g(お好みで増減)

<調味料>
酒  100cc
淡口醤油 大さじ2
濃口醤油  大さじ0.5
みりん  大さじ1.5
砂糖  小さじ1

【作り方】
<1>鍋(できるだけ底の平らな大きいもの)に全ての調味料を入れ、火にかけ沸騰させる。
<2>ちりめんじゃこを入れ、弱火で約5〜6分炒める。
<3>実山椒を入れ混ぜ、汁気がなくなるまで約5〜6分炒める。
<4>汁気がなくなったら(焦げ付く寸前)紙の上に広げて冷ます。

炒める時間は、作る量や鍋の大きさ、厚さで変わりますので調整してください。

冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
冷凍で長期保存(食べる時は自然解凍)もできます。